こんにちわ、闊達行雲です。
今回は僕の思い出のゲーム、ドラクエ3リメイクの攻略感想レビューを書いていきたいと思います。
発売日は、2024年11月14日。
現時点全世界出荷が200万本超えたそうで、アマゾンでも価格変動があるようですね。
・最初に
本編クリアまで約34時間ということで、中編くらいのリメイクになっています。
この後しんりゅうとの戦いや裏ボス撃破まで進めるとなると、さらに遊べるゲーム構造になっています。とりあえず本編をクリアしたということで、その感想を語っていき、みなさんと思い出を共有したいと思って、この記事を書いていきたいと思います。
冒頭、「思い出のゲーム」と書いたのには理由があって、以前にも他の記事で触れたかもしれないですが、はじめて「ゲーム画面」なるものを見たのがFC版のドラクエ3でした。
いまから30年以上前になります。
それ以降、motherや桃太郎伝説、ガチャポン戦記、天地を喰らう、じゅうべえくえすとなどファミコンで面白いゲームをプレイするうちに、すっかり「ゲーム」というジャンルに魅せられ、陰キャ扱いをうけるもおかまいなしに、思春期はゲーム・アニメ・マンガ一色の、そういう日々を過ごすことになりました。
その自分のゲームライフ、二次元ライフの原点中の原点になったのが、この作品と言っていい。思い入れの深い、大好きな作品です。
おそらく、今、異世界系の作者がこれだけ多くいるのも、このドラクエ3の勇者ロトの伝説に魅せられているひとがたくさんいるからではないか・・・。そのように同時代的な環境要因を遡って推察できる・・・。そのようにも味わえますね。なんせ「社会現象」でしたから・・・。
当時、多くの人が、こぞってこのソフトを購入するために、列を作り、ゲームショップ・家電量販店に群像していたのを、昨日のことのように覚えています。原作は390万本セールスしたとwikiにはあり、今作も全世界200万本達成したということで、世代を超えて愛されていることが窺えます。
→好きすぎて、ファンアート描いちゃいました。
・攻略難易度は「いばらの道だぜ」を選択
今回遊び直してみることで、改めてドラクエ1&2につながっていく内容があきらかになり、「ああ、こういうゲームだったんだな・・・」ということがよく分かりました。
難易度は「いばらの道だぜ」を選択。
さらにレベルアップ時には全回復するのがぬるいと感じたので、宿屋なし縛りを設けて、宿屋に泊まらずに最後まで攻略しよう・・・。そのようなことを思い立ち、プレイすることにしました。
結果、34時間近くかかって、本編は完遂。みごと最後のゾーマまでいくことができました。
しかし、さすがに「いばらの道」だけあって、敵の攻撃力がハンパなく、勇者の盾やひかりのよろいを装備していても、3ケタダメージを喰らうこともしばしばで、ゾーマ戦はかなり苦戦しました。
しかしそのほうがメガテンやメタファーなどの難易度に慣れている自分にとっては、歯ごたえのある難度だったと感じますね。
「リメイクはひどい」などと色々言われているようですが、僕としては76点くらいの佳作だと思っています。手堅い内容ではないでしょうか。原作に忠実に、現代風のボス追加による難易度アップ、新要素のモンスターバトルロード、裏ボスの追加など、無難な遊べる内容のリメイクにはなっていると感じました。
・思い出をスクショと共にプレイバック
①序盤
バラモス倒してこい、というわりには、少なすぎる餞別・・・。ツッコミどころ満載のゲームスタートになります。
今作は最初からどうのつるぎを装備しており、フィールドに落とし物も落ちていたりして、金策は余裕がありましたね。
盗賊のカギを手に入れるために、ナジミの塔へ・・・。よ~く原作のこと覚えています。
今作はHD-2D版リメイクということで、グラフィックは作り直され、新たに構築されたものに。水の表現などは「おっ」と思わせられます。
全体的に歩く面積が多くなり、敵の数も大幅に増加し、こちらは4人に対し、常に6体くらいのモンスターと闘っている・・・。そういう状況が普通になってきますね。
原作の雰囲気を壊さないようにしながら、美麗なグラフィックで再構築してあると思います。この辺はgoodですね。
高低差がよくわかる、ナジミの塔。
落下表現も随所にあります。
これは地下世界のルビスの塔などまでつづくシステムになっており、難易度が上がっていると感じます。落とされると、また地下からやり直しになるので。
けっこうフィールドを歩かせられるなと感じました。普通落下したらダメージを受けますが、その辺のペナルティはなしでした。
ブーメランも最初期から手に入り、いばらの道でもサクサク進む序盤の難易度です。
全体攻撃や1グループ攻撃できるムチなどが強力で、呪文を覚えていない序盤でも、モンスターを一掃できます。
スライムや一角ウサギはかわいいですね。
今作からは、SFC版のすごろく場がなくなった代わりに、モンスターバトルロードというモンスター同士を闘わせるミニゲームが追加されています。
これは楽しい。
フィールドにある秘密の場所や街中、ダンジョンなどに隠れている、大人しくなったモンスターを捕獲して、自分の仲間として育成していきます。同種族が仲間になると、その種族がパワーアップしていく仕組みです。
ロマリアから出現し、地下世界までランクマッチがあります。はぐれモンスターを探し出して保護したり、バトルロードで勝ち抜くと、賞金と豪華なアイテムが用意されていて、けっこうな額の賞金がもらえます。
これで装備を強化したり、補助アイテム、MP回復アイテムなどを購入していきます。ぼくは宿屋なし縛りだったので、まほうのせいすいを買い込んで、全部で170個くらいもっていました、終盤は。金銭的には、落とし物もあり、宝箱もあり、余裕があった感じです。
【すてきなモンスターたち】
バトルロードで活躍してくれました。つうこん以外ではほとんど死ななかった。
どっかのSNSみたいな名前・・・。
どっかの漫才師みたいな名前・・・。
閑話休題。
ユニコーンオーバーロードなどでも大人気、ファンタジー異世界ものでは葬送のフリーレンなどでもよくでてくる、エルフたちの隠れ里。
綺麗に作り込んであります。
へんなのはあんたたちだよ・・・。そして最初のボス戦であるカンダタとの戦いへ。
カンダタ、いばらの道でも楽勝・・・・。
炎属性のとくぎではじめて3ケタダメージ入りました。ルカニも使用しましたが。
序盤は難易度は甘めに作ってありますね。
中盤以降、かなり敵が強くなるのですが、この辺はまだまだです。
お色気要素があるのも80年代原作のゲームという感じです。
まあ中に入ると肩透かしのギャグ要素なんですが・・・。
みんなにそっぽ向かれてしまいましたw
■ピラミッド
独自の雰囲気を持つ序盤の山場。
リメイクで追加されたボスもちゃっかりと登場します。
で、ボスを倒した後には上階にてピラミッドの財宝を、トレジャーハンターのごとく探せます。しかしその都度、封印されたモンスターとの戦闘になりました。
そして、「おうごんのつめ」が眠る場所へ。とるとエンカウントが増し、一定数歩く毎に、戦闘が発生します。なんとかくぐり抜けろ!
②中盤
ダーマ神殿はあまり利用しませんでしたが、今回は新職業の魔物使いが入ることで、けっこう戦闘バランスを変えています。
50種類以上はぐれモンスターを集めると取得できる「ビーストモード」が強力で、魔物呼びで1ターンで800ダメージくらいはいる強力な特技です。
それを覚えるためにまもの使いはそのまま使用、初期の僧侶は素早く回復するために盗賊に転職、魔法使いは賢者にしました。
賢者は魔法使いから転職させましたが、補助魔法から、攻撃魔法、回復魔法まで幅広く覚えるので、やはり使えますね。ガルナの塔でさとりの書をとったあと、すぐに転職させました。やまびこのぼうしでメホマラーもマヒャドも、ベギラゴンも連発できます。爽快ですね。
結局それで、終盤のザコ戦もサクサク、ゾーマも撃破できました。裏ボスやしんりゅうをターン内撃破するときにはけっこう考える要素なのだろうと思いますね。
攻略サイトでは、どの職種がいいのか、黄金の転職ルールは・・・みたいにして、考察が深められています。
僕もやりこむときには転職→メタル狩りでレベリングなどするときに、また使ってみようと思います。
・・・・。
この辺(ガルナの塔)からモンスターが急に強くなってきます。
スカイドラゴンのもえさかるかえん2回連続でパーティ半壊、ガルーダのバギマ連発で・・・、というように強力な全体攻撃連発敵がちょくちょく出てくる感じになります。
あとは連続行動でラリホー、マヌーサ、マホトーンの状態異常付加をしてくる感じですね。
アクセサリーをつけても完全には防げない、逆にゾーマにもラリホー、マヌーサがきいてしまう。
逆にそれが攻略のキモになっていて、使わないとかなりの難易度に成ってしまいますね。
この辺が今作の戦闘の特徴と言えると思います。中盤以降の難易度調整がけっこうきいているということです。
そして船を手に入れ、いよいよラーミア復活に向けて、そしてバラモスの居城に向かっていくことになっていきます。
ルビスのつかいも積極的にこちらに語りかけてきますね。
で、今作で最強のボスとして語られることが多いのが、このよみのばんにん。クリア進行度と比較して、連続攻撃、通常攻撃に状態異常(ねむり)、仲間呼び、体力多いなど倒しても倒してもわいて出てくるのが特徴で、僕も3回ぐらい全滅しました。この辺から攻略サイトを見ていきましたね。
原作ではここまで強いボスではなかったと思うので、今作の特徴と言えるでしょう。
イベント的にけっこう好きな、ラーの鏡をめぐるサマンオサのボストロール戦。
レベルが低く、ジパングより先に攻略したからか、かなり強かったです。
逆にこっちはあっけなくあっさりでした(ジパング)。こっちのレベルが高いので、火山もトヘロスでモンスターがでず、楽勝。宝箱とってサクッと撃破みたいな。そんな感じ。
【雰囲気が好きなフィールド】
みなぎる冷気が漂ってきそうな、ほこらの牢獄。
オルテガとのイベントもなかなか見応えがありました。
南国的な雰囲気がすてきなルザミの街。
OPにもでてくる壁画がすてきな、レイアムランドのほこら。
そして・・・。
③終盤
ラーミア復活!
守り人にボイスもついて、神秘的な雰囲気が増していますね。
この辺は演出の妙というか、ナイスなリメイクになっていました。心正しきものだけが乗れるというラーミア。良きRPGには、徳目を大事にする、こういうセリフがありましたね。
そして全世界を飛び回り、キラキラ光るポイントを探していくことになります。
スピードはちまたでも言われているとおり、確かに遅かったですね。でもそこまで気になるほどでもなかったかも。飛行距離がそんなになかったし、逆に悠然と空を舞っている感じが心地よかったかもしれない。
そんな印象でした。
苦労してオーブを集めた苦労が報われたよ、マジで(涙)
いよいよバラモス城に乗り込みます。
この辺になると強力な全体攻撃魔法も覚えています。
写真はマヒャド。
うごくせきぞうとか原作ではよく苦戦させられましたが、やまびこのぼうしを装備して、2回連続詠唱!
これで一掃です。ヒャダインもかっこよかったけど、マヒャドは印象通りの氷系最強呪文になってました。ベギラゴン、メラゾーマもかっこいい。
呪文系は力入ってましたね。イオナズンもいい。
気持ちいい。
バラモスはあっけなかったですね・・・。
ビーストモードのまもの呼びであっさりと勝ててしまいました。
魔王・・・。
で、地下世界。
ドラクエ1につながっていくような、演出が散見されてきます。
もとが爆売れしたゲームだからか、リメイクの構築感もよいものになっています。
空の軌跡もリメイクされるそうですが、このくらいのクオリティで出してくれるのかな?
はぐれメタルもけっこうでてきます。
ドラゴラムで一掃です。
竜に変身した姿もきっちりと反映されています。
かわいい。
ルビス復活!そして・・・。
ボスラッシュ(3回あるーキングヒドラ、バラモスブロス、バラモスゾンビ)のあと、ラスト、ゾーマ戦です。
状態異常のラリホーが普通に通ります。
それなしだとレベル43くらいではキツいですね。
攻略サイトを見ながらクリアしました。
2回全滅しましたね。これ勝てるのか・・・?みたいな不安がよぎってきます。
しかし3度目の正直で、3回目はラリホー、ねむりの杖が聞いてくれて全員生存で倒すことができました。
難易度はいばらの道だと、かなり高かった印象です。
序盤のぬるい難易度とは異なり、3回連続行動でかがやくいき、マヒャド、バギクロス、凍てつく波動、マホカンタなどを繰り出してきて、装備品も凍気対策をしてないと、あっさり全滅するくらいの難易度です。
事前準備がカギですね。
ドラクエ3はけっこうやりこまれているので、この辺はその辺りの事情を考慮して、難度高めに構築してあるのかなと思いました。
そして、伝説(1&2)へとつながっていく・・・。流れるような展開で、ロトの伝説がはじめて腑に落ちたようなそんな流れの作品でした。
・まとめ
総評76点。及第点の佳作だと思います。
中盤以降の難易度調整が若干雑かなと思ったのと、やっぱり塔とか洞窟など、ダンジョンのバリエーションが少なく古くさい。フロントビューで攻撃が直接モンスターにあたるなどの演出がほしかったかな(ドラクエ8~11の戦闘みたいに)。
全体的に仕方のないことだけど、昔のゲームらしい古くささを感じてしまった。もう少し今風にアプデされた感じの演出が多数みたかったかな。
ただ本編クリアだけで34時間、しんりゅう戦や裏ボス撃破なども加えると10時間以上追加で遊べそうなので、ボリューム面はまずまずといったところ。ロード時間は可もなく不可もなく普通。ていねいにリメイクされた佳作だと思う。
スクエニはリメイクは丁寧に作ってある感じなので、「新作にいいものを見れるかどうかにかかっているよなあ~」と見ていていつも思う。堀井雄二さんみたいなカリスマがでてくるかどうかに、今後のドラクエ12の出来もかかってくるんだろうけど、適度な新陳代謝がみられないと個人も組織も衰退していく・・・。それは自然の道理。
ソシャゲの早期終了など迷走感もみられ、「ユーザーに誠実に向き合っていく」っていってるけど、過去作のリメイクをいつまでも続けるわけにはいかない。ユーザーが求めているのは、ゲームとしてまっとうに作ったものを、新規層にも訴求できるような勢いで(たとえばメタファー)出してくれること。逆を言えば、リメイクでいくらいいものを作っていても、それは過去作の焼き増しでしかない。そこをどうやっていくのか・・・。頭の痛い課題だろう。
ともあれ、本作はリメイクとしては及第点の佳作。作品としてはDQ12をつくるにあたり、このようなレガシーのリメイクは悪くない。40代のユーザーにとっては懐かしさを振り返りながらプレイできると思うし、Z~α世代の若い人たちにとっては、「こんな作品があったんだなあ・・・」と先輩たちの労作を知るいい機会になると思う。
自分としては、若い世代とこういうカタチで話がつながる機会が得られることが一番の収穫といえば収穫だと思っている。よっぽどのRPG好きでないとFC時代の作品はやらないと思うので、この機会に新規層にも4とか5とかの天空シリーズも届いてほしいなと思います。とくに5はやってみたいな。
小さい頃やったソフトって、内容をよくわからないまま終わっちゃうものって多いのよね。リメイクでそういう点を補えてよかったわ。