闊達行雲の日記&レビュー

イラスト、小説、ゲームを作っています。

制作進捗状況【51】

 引き続き、RPGとノベルゲー制作に精を出しております。

テストプレイ状況

引き続き、4周目の進捗を進めています。今週はかなり進みまして、中盤の後半部分に入ってきた感じです。バグを複数箇所、セリフの追加や、マップのタイルチップの修正、スイッチの変更などを行っていますが、4周目でもけっこうバグがあり、苦笑いしながら制作を進めています。またイラスト制作も並行して行っています。
こういう感じで次作のノベルゲーの設定画、イラスト制作も進めながら、イラストとゲ制をバランスよく消化していくのがいい感じです。中旬ぐらいまでに4周目のテストを完了して、5周目に入りたいなと考えています。いまはレベルをマックスにあげて、サクサクプレイでおもにイベントのバグ潰しを行っているのですが、5周目も同様のやり方で、4周目でフィックスしたのを確認するような感じ、さらにうがったプレイをしながら、バグを潰していき、完成度を高めたいと思います。

自分を大事にするということ

X(旧Twitter)で述べたことを長くなったので、こちらでまとめ、さらにより詳しく書きたいと思います。
最近よく、自己否定するということ、自分で自分の自然な感情や欲求を否定してしまうことについて考えます。自己嫌悪と言ってもいいかもしれない。
いま振り返って思いますが、自分の創作歴、正確には7年半で、今年8年目ですが、改名する前の期間って、ほとんど活動っていっても安定しておらず、一作出すのに精一杯でした。イラスト(成人向けマンガ)を中心に活動してましたが、くだらない縁がいっぱいあって、創作以外のところで神経をガッツリとられていました。いまから思うと活動休止にいたるまでは、「ほとんど活動していないのと同じだな」と思いました。いまはそのときと比べて安定してるし落ち着いて自分のことも客観的に見れていますが、当時は一作作品は出してるけど成果はそれだけとして、実質、活動再開してからの期間が自分の本当の意味での活動期間と言えそうです。
10~30代の人で、最初からイラストもうまくて、あるいはすぐにうまくなって、活躍している人ってすごいなとつくづく思います。僕はいろんな障碍があって、創作一筋に、本当の意味で心が定まり、自分のペースをつかむのが本当に遅かった。根はとってもゆっくりしているのですね。その辺も自己否定してしまう要因になっているような気がします。現実って、必ずしも自分の望むペースでは動いてくれない。しかしゆっくりしたい気持ちは、ガンとしたものがある・・・。そういった感じで、心理学で言うところの欲求の葛藤が起こり、結局若い頃は、自分のゆっくりしたい気持ちを半ば否定して、いきおい自分の理性で感情を否定するような感じで生活していく。そのようなことの多い子どもでした。その名残が創作にもでていて、落ち着いて安定した生活の中で、心理状態の中で、自分の制作活動を進めていく・・・。そういうのが本当に難しかったのですね。自己否定が強く、自己肯定感が低く、根っこの自分のペースを、なかなか肯定できずにいた。
そういうテンションのまま創作活動に入っていったので、当時(2010年頃)の自分はひどく焦っていて、浮き足立っていました。なのでとにかく落ち着こうと。自分のペースをそのまま認めることはできないにしても、少しはゆっくりとしていこう、落ち着いてやっていこうと、そのことを呪文のように繰り返し言っていたような気がします。
また当時からブログを書いて、ci-enの前身のDLsiteブログというところで書いていましたが、当時から文章が長く、制作そっちのけでブログを書いている方が楽しいときもありました。作品としておととしに小説を一本上梓しましたが、もともと文章が好きというか得意で、ツクールMZやノベルゲーというジャンルを選択しているのも、そういう文章作業が中心になってくるところがあるのが好きで、その文章で物語を構築していくのが好きだという側面があるからなのですね。Xのフォローも小説家さんや物書きさんを中心に、もちろんゲ制の方もですが、させていただいているのもそういった理由があるから・・・、とも言えます。自分は文章で語りたいタイプというか、話をすることも好きですし、昔から教育関連の仕事にも興味があったこともあり、人と話をする、あるいは自分の意志を正確に伝える、適切にアサーション(自己主張)する・・・。そういうところに自分の欲求の中心核が来ているところがあります。そのため、物語を物語るというのが、まず創作でも主軸に来るという感じの人です。
2010~2015年の7月頃までが第一期、その後15年~21年9月頃まで活動休止し、2021年10月~現在にいたるまでが第二期という感じになります。その辺から顧みると、第一期は本当に生活も安定しないし、将来の不安というところもあり、自分の進むべき道が固まらず、創作も人生も地を這うような感じの季節でした。その後、活動休止期間を経て、大きな病気をしたこともあり、精神面で本当に心が大転換するような感じになりました。
その後、21年10月からci-enのブログを開始し、ツクールMVで一作RPGを公開して、制作活動をリスタートさせていきました。そこからが本当の意味で自分の本質的な創作活動という感じがしています。それくらい創作を始める前までの引きずってきたものが大きく、その荷物をおろして、人と同じラインに立つ、スタートラインに立つ・・・。そこまでに本当に時間のかかる自分だったと思います。

「自分がなにがしたいのか、何が好きなのか」をよ~く掘り下げる

それが最近は心が定まるというか、「ああ、こういう感じで進んでいけばいいんじゃないかなあ」という方向性が見えてきました。時間はかかるけど、なんとかやっていけそうだと思っています。一つ言えそうなのは、あれこれと自分の「外側」に期待しているうちは、なかなか自分の「内側」に目が向かない。自分に目が向いて、「自分は何が好きなのか、何がしたいのか」をよ~く掘り進んでいくこと。そうすると僕の場合、精神面でとてもラクになりました。
それが分からないうちは、かっこいい人や憧れているものに目が向きますが、かっこいいものや、自分の外側にあって輝いているように見えるものは、やがて年月の流れとともに、色あせていきます。そして自分も年齢を重ねていく。そう、一番付き合う期間の長いのが「自分」なんですね。その「自分」を否定せずに、自己嫌悪なんかも吹き飛ばしていく。そして自分が何を好きなのか、何がしたいのかをよくよく掘り進んでみる。そういう作業をやっていくと、自己否定の強い人でも、進んでいきたい道が見えてきます。心理学とかも支えになるかも知れませんね。自己否定の強いときは、自分したいことよりも「~すべきだ」という感覚(理性とか当為といいますが)の方が強くて、「自分のしたいこと」、「好きなこと」の通りに行動できていないことがあります。こうでないといけない、というおかしな戒律にとらわれていたり、人の言った過去の断定的で根拠のない言葉やセリフに縛られていたりする。だけど、そういうのが、自分の自然な欲求や感情を否定するのですよね。そういうのを少しずつでいいので、取り払い、自分の好きなこと、自然に起きてくる感情を大事にしていく。そうすると、少しずつ自己否定の心が弱まり、自然と、普通に起きてくる「~したい」という感情に従っていけるようになります。
そう思います。
僕は迷いが深くて、いまの心境にいたるまで本当に長い間迷ってきました。だから、同じような心境にある人に手を差し伸べずにおれないんですね。似たような心境にある人の胸に届き、少しでも進むべき方向に迷わずに、ストレートに光の差す方向に進んでいってほしいなと思います。
周囲に期待したり、自分の外側に目が向いている人ほど、実は自分が嫌いで、否定してて、自分に自信がないのかも。そう思ったら、なるたけ、自分のことを大事にしてあげてほしいですね。自分のことを大事にするということは、自分の好きなことや、感情を大事にしてあげることです。好きな絵を描いたり、文章を書いたりしていくことなんかもいいですね。自分を大事にしてあげてください。

積みゲーの本数:53本

→進捗はなしです。

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オリジナルの小説で、成人向け作品「ヒーロー@ハーレム」と登場人物名だけが同じで、物語はぜんぜん違うという、ある種パラレルワールド的な要素をもった作品になっています。
20万字ある長編の物語で、自分の大学生活を振り返り思い起こしながら、書き進めました。大学生活を過ごした方も過ごさなかった方も、青春の1ページに戻れるような、そして創作をしている方にとってヒントとなるような、そんな創作好きの方に送る作品になっています。自分の創作をしているときの心境をけっこう振り返って書いたところも多いので、創作論に興味があったり、内省的に創作時の心境を振り返りたい・・・という方にもフィットする内容かなと思います。気になった方は、ぜひ。あらすじ:退屈な大学生活に倦んでいた、加藤は、とあるキッカケから、創作を志すようになる。サークルの仲間たちとの交流の中で、青春の日々を送りながら、少しずつ「自分が本当に思い描く生き方」を目指して進んでいく。
「自分にとって創作とは何か」と問うことは、自己自身でも知ることのない、閉ざされた“無意識”と交流することを意味していた。
絵と文章、二つの制作を同時に究めようとする独自の道を進みながら、葛藤する彼の心理的力動を書き記す。
迷った、悩んだ、考えた───。その思考の過程(プロセス)・制作における観念の運動を、入念かつ緻密に書きおこす。大学一年生の夏~冬までを収録。
文庫本換算:約340ページ(39字×15行)