闊達行雲の日記&レビュー

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【XP-PEN】Magic Drawing Pad 実機購入レビュー【iPad第九世代と比較】

XP-PENから今年の2月に発売されたAndroidタブレット、Magic Drawing Pad」をレビューしたいと思います。

おもに所持しているiPad第九世代との比較を中心にしながら、細かなスペックよりも使い心地を中心に、ほぼ完全にお絵かき専用ツールとしての完成度や使い心地をレビューしていきたいと思います。

価格帯的にiPad無印を所持している人が、多少CPUの性能が低くても、OSであるAndroidのバージョンが12のままで止まっていてもいいよ。筆圧感度が高くて、画面が広く、そこそこサクサク動作して、お絵かきがはかどればいい。持ち運びも出来、ファミレスやカフェ、ネット喫茶で作業も可能な商品が欲しいというような方にフィットすればいいなと思って書いていくので、そういう方々にジャストフィットして、購入・検討する際の一つの参考資料になればと思います。

 

 

・購入動機

もともと板タブ使いで、レビュー記事にもある同じ会社のDeco Pro LW (Gen2)をメインタブとして使用しています。以前レビューしましたので気になる方はご覧ください。

kattatu.hatenablog.com 

 

 

こちらの板タブ使いやすくて、ワコムのintuos proから乗り換えたほどでしたが、たま~に板タブを使用していると嫌気が差してくるというか、描く気が失せていくことがるのですね。

それで液タブを使用したくなるのです。

ところが以前使用していた液タブは配線接続が3in1ケーブルであったり、タブレット表面がつるつるしていて描きにくかったり、ペンが細すぎて握りにくかったり・・・と使用しているといろいろと不満が出てきました。そこでiPadはどうかと思い、無印の第九世代を購入。Applepencilも購入し、描いていました。

・iPad第九世代→「お絵かき専用ツール」にするときの不安

ハンディで気軽に持ち運びができ、動画閲覧やネットサーフィンもサクサクできる。そんなiPadで、こちらは2021年に発売された無印バージョンになります。

まだまだ人気があり、価格comなどでは売れ筋ランキング堂々の一位を保っています。使いやすいガジェットなのですが、やはり無印は無印で頼りない面が、実際メインツールとしてお絵描きをガシガシやろうとすると見えてきます。

まずは画面の小ささです。

10.2インチとなり、自分がメインで使っているクリスタでは、レイヤーやツールパレットなどのウィンドウを常に表示しておきたいのですが、画面が小さく、それらを表示させると、描画範囲が小さくなります。そのためラフのアイデアだしにしか使用できないといった感じでした。メモリも3GBでレイヤー枚数が多い作業をできないどころか、大きめのキャンバスにすると、一枚のラフでもクリスタ側からメモリ不足の警告がでるほどでした。

またやはりお絵描き専門に作られた製品ではないため、壊れないか、pencilの筆圧を強くすると画面が割れないか、などが長く使えば使うほど気になってきました。5万弱で新品で購入でき、pencilの値段もありますが、いい製品ではあるものの、お絵かき的には、これではだめだ、何かいい製品がないかとなっていたところにXP-PENからいい製品が出るということで、乗り換えを決意しました。

・Magic Drawing Padレビュー

さてそういったところで、いよいよこの製品のレビューになります。個人的には、現状、満足しているという所感です。

①軽い、持ち運び自由な心地よい感覚

いまのところ所感は、いい製品にめぐりあえたな、という印象です。フィーリング的に描き心地がよく、持ち運びも自由にでき、マンガ喫茶、図書館、ファミレス、カフェなどでも作業できます。

液タブと違い、取り回しがラクで、面倒なケーブル接続もなく、キーボードを多用しながらブログなどの更新を行い、そしてお絵かきもしたい・・・。そういう自分のスタイルによく合っています。

②容量の大きいバッテリー

バッテリーも8000mahあり、容量不足は感じません。へたってきたら交換するか、電源直差しで使用していきたいと思います。付属のケーブルは短いので、ダイソーでtypeC-Cの2.0mのケーブルを購入してきました。

C-Cケーブル(3A、2M、メッシュ)jp.daisonet.com

充電する媒体によって給電スピードに違いがあり、パソコンなどに接続した状態では「低速充電」、付属の電源コンセントに繋いだ状態では「急速充電」に表記が変わります。

5時間くらいの作業なら2日に一度くらいの充電で事足ります。バッテリーは余裕があるなという感じですね。iPad Air5世代が7606mahなので、それよりも多い。さすがにiPad Pro第6世代と比較すると80%くらいの容量にはなりますが、バッテリーにはそれなりに余裕を感じます。

③充実した付属品

iPadだとApplepencilを用意する必要があり、優秀な性能ですが2万弱します。こちらの製品はスタイラスペンが付属しています。また本体を保護するケースもついています。このケース、わりと製品にぴったりで固く、かなりつけにくいのですが、それでもこういう付属品が最初からついているのはありがたいところです。

ペンは細めで感度は16384と高いのですがグリップがいかんせん細いです。この点はApplepencilも似たような状態で、みなさんエレコムのグリップを購入したりして持ち味を変えようと工夫しています。自分は太いグリップの方が好きなので、いろいろと探していましたが、メルカリでよいものを見つけました。

 

 

描いていると少しズレてきますが、いい感じで板タブ付属のペン以上にグリップを太くでき、いい感じですね。充電不要でいちいちiPadにさしたり磁石でつけたりする必要がないところも、お絵かき専門に作られている感じがします。

 

替え芯:いまのところ公式サイトでのみ販売のようです。

www.storexppen.jp

Applepencilと比較しても、1本の値段が安く(75円)、維持もしやすいですね。フェルト芯は20本で2500円とけっこう高いですが、iPadと比較するとそれでもお安いですね。

④描画面は液タブのような描き心地

肝心の描画する画面ですが、ブルーライトがおさえている画面になっています。なにやら製品紹介では紙に鉛筆で書く描き心地だと描いてありますが、そこまで抵抗感はなく、そこそこすべります。ただフェルト芯を使用するとかなり軽減され、市販のペーパーライクフィルムを貼ると、かなりいい感じになりました。

 

無印iPadの画面とどう違うのかというと、視差が少なく、ペン先と描画が密接して表示されます。描き味も、ペン先にフェルト芯を使えるのと、フィルムを使用することでかなりいい感じになるということをお伝えしておきます。

 

⑤大画面

個人的に一番の購入の決め手になったのが、この画面の大きさです。

iPad Air(第四世代)と迷っていたのですが、あちらは10.9インチに対して、こちらは12.2とかなり大きいです。

アプリでクリスタも十分使用できますが、レイヤーウィンドウを常時表示させておいても、描画領域はかなり広めに確保できます。持ち運びも自由にでき、大画面。ペン先の筆圧感度も現行の液タブ並に高く、フィルムを貼ることで、より紙に近いタッチにまで持ち込むことができる・・・。

iPad Proが12.9インチなので、少し小さいですがほぼ同じ描画領域です。あちらが本体15~17万強、それにpencilをつけると20万近くいってしまいますが、こちらは約8万で購入できます。その分CPUのスコアが低いなど欠点もありますが、お絵かき専用に使用する方ならば、スペックとして個人的にかなり魅力を感じています。

実際板タブで手が止まっていたのが、この商品に巡り会って、下描きをどんどん進めることができています。画面だけ見ればiPad Proで作業しているのとほとんど変わらない描画領域なので、この点は非常にありがたいところです。

⑥8GBのメモリ

メモリはiPad Pro並の8GBを積んでいますね。ラフ段階でもキャンバス2894*4093くらいで描いていますが問題なし。カラーも仮塗り段階まで進めましたが、メモリ的には半分くらいで余裕があります。

⑦左手デバイスのタブメイトが使用できる

タブメイトが使用できます。いまタブメイトは2がでていて、iPadに対応していますが、初代の方でもAndroidには対応しているため、クリスタにて使用可能です。iPadの方ではテンキーなどを左手デバイスとして使用している方が多いですが、タブメイトにすることで作業効率が上がります。

 

・気になる点

もちろんふつうのタブレットのようにタッチ操作もできますが、なぜかクリスタを操作していると、ときどき急にキャンパスが拡大されてしまうということが発生します。利き手は右手なのですが、画面に触れている方の手に2本指グローブをはめてみましたが、その点は変化せず、誤タッチが誘発します。

なので、設定で手書きタッチをオフにすることで対処し、いまはスタイラスペンのみで操作しています。この点はiPadのようにタッチで拡大縮小をスムーズに行いたかったので残念な点です。アプデで解消されるかも知れませんが、気になる点としてお伝えしておきます。

 

・レビュー総評ーおすすめできる製品です

デバイスとしては72点、お絵かきに特化させれば83点くらいの商品だと思います。

78890円という値段でお絵かきに特化させれば、たいへん使いやすいデバイスだと感じました。

CPUのスコアがそれほどでもなかったり、AndroidOSのバージョンが12でアプデできないなどデメリットもありますが、充電の持ちがよく、メモリ容量も大きい。スタイラスペン含め保護ケースが付属するなど付属品が充実している。軽く持ち運びが容易で、フィルムの使用などで、かなり描き味も紙に近くできる。タブメイトが使用可能で、作業効率もiPad同等以上にカスタム可能。そして12.2インチの大画面で作画できる・・・。

iPad第九世代と比較するとデバイスのお絵かきに対する安心感があり、筆圧感知も高く、メモリ不足になることもなく、安定感があります。回転・拡大・縮小などの操作ではカクつくこともありましたが、それ以外はスムーズに動作します。

iPad第九世代と比べるとたいへん使いやすい。もし比較するならiPadAirになってくると思います。それもあちらのほうは、CPUなどの性能は高いですが、画面は10.9インチです。何をとって何を捨てるか、何を目的としてタブレットを使用するかの目的に従って判断し購入すればよいかと思います。

 

・公式サイトはこちら↓

 

現在、作画は板タブから液タブに移行しています。使用しているのはArtist pro 16 (Gen2)を使用しています。詳しいレビューをしていますので、気になる方はこちらもあわせてご覧ください。

kattatu-yukigumo.com