引き続き、RPG制作を続けています。
第三大陸を完了。第四大陸へ・・・。
第三大陸のイベントが完了し、いよいよ後半の第四大陸にはいっていきます。中盤のヤマといっていい第三大陸はいろんなイベントが山積みでした。加えて最後に船が入手できるため、今まで通ってきた全ての街に自由に移動可能になり、その都合からスイッチを使った会話イベントの設定、各地でのNPCたちのその後を描写する必要性、また移動可能地域と移動不可地域の設定のし直し・・・。などなど、自由度が増えることに伴うワールドマップの再構築の必要性がでてきて、そこを設定しているだけで、どんどん時間が消費されていくという感じで、最後の最後まで難所の中盤でした。
しかし仲間も固まり、主人公にも重要な変化が訪れたりして、そのイベントを通過し、いよいよストーリーが佳境にはいっていくという感じで、作っていて爽快感というか、自由度が上がり、パーティが強くなったことに伴うおもしろみがあり、作りがいがあります。ワールドマップを再構成し、空いているスペースにエクストラダンジョンを追加する構想などを練っていると、ドキドキしてくる感じです。最終版のクエストの発生予定みたいなものをいれながら先の構想を練っていると、ワクワクしてきます。
種々の設定を終えて、第四の大陸へ・・・。終盤の物語の構築を、頑張っていきたいと思います。
向上心の強い人に大事にしてほしいこと
自分は20代の頃から向上心が強く、師匠や先生を求めている感じの人でした。学校の勉強をそこそこがんばったということがあり、明確な“答え”を教えてくれる人に、憧れていたのだと思います。向上したい、もっと絵が上手くなりたい、文章も上手になりたいとよく思っていたものです。制作を始めたのは20代も終わりに近づき、社会の仕事をやって会社員をやっていても「コレじゃない感」が強くなり、そのころ急速にネット環境が整備されてきて、このフィールド、このネットという空間の中で、何かやってみようと思い立ったのがキッカケでした。周囲に創作に従事している友達もなく、親も全くの門外漢。しかも制作に関しては、かなり否定的なことを言う親(特に母親)でした。その批判の中をくぐり抜けて、自分の創作をはじめていくということは、かなり難度の高いミッションで、そのことを書いていく中で、数冊の本になりそうな勢いのエピソードがあるくらいです。
まあ、そうこうしながらいろいろな難所をくぐり抜け、2010年くらいから創作活動もどきみたいなことをやり始めます。
そうしていく中で、ブランクを挟んで8年ほどやっていく中で思ったことが、表題にもある「上達するよりも大事なこと」ということなのです。
自分は絵と文章、どっちもやっていて、アドバンテージは文章にある人だと思っていますが、「絵を上手くなりたい」「文章も向上したい」と思っていると、常に欲に走っているというか、煩悩に惑わされているだけなのではないかと言うように感じる瞬間があったのです。絵描きでも、自分の作画はできている、それで生活していくだけのマネーも稼いでいるのに一向に後進の人たちにものを「教えようとしない」人がいます。情けないというか、血も涙もないというか、結局のところ、自分以外は皆ライバルというか、敵対心ばかりが強くて、本当に心を許せる人・心の余裕がないんだろうなと、あわれにかわいそうに思いますが、そういう作家は実際います。
そういう状況の中で、自分はそれと同じになってはいけない、もっともっと~ではなく、いい年齢にもなったのだから、人に向けて、自分が8年弱ほど絵と文章をかいてきた経験から言えることをお伝えしていこうと思ったのです。
上達よりも大事な事というのは、人のこころを大事にする、ということです。
人の心を大事にする、裏切らない、ということでしょうか。だいたいにおいてTwitterやブログを始めたとき、そのひとがフォローするときには、その人は「だいたいこういう人だろう」というイメージがあると思います。そして「自分を客観的に見たときに、自分の言動によって、それは人にはこう見えているという自己像みたいなものがあります。それを大きく裏切るような行為をしない、その人が自分に対して抱いているイメージを裏切らないようにする、ということです。もちろん人間ですから感情の波はあるし、そのときその場の状況によって言いたいことがめまぐるしく変わることもあると思いますが、そういう場合はよく検討して発言するようにして、できる限り、フォロワーさんが自分に対して抱いているイメージを自分なりに分析して、それを大きく崩さない事が大事だと思います。
ところが向上心が強いと、はじめの様子と、向上したときの様子が食い違ってしまいます。そこでフォロワーの人はそれを見て、「あれ、はじめに思っていたイメージと違うぞ」と思い、その人に裏切られたように感じ、その人の元を去って行ってしまうのです。
そういうような状況をよく目にしたりするので、今回筆を執って書いてみたという感じです。
上達することで、昔から変化していく。その変化について行けずに「あの人は変わってしまった。昔のあの人はもういない」というようにして去っていく。向上心が強い人は、伸びしろがあり、ポテンシャル(潜在能力)も高く、どんどん成長していきますが、ファンやフォロワーの中には、初めて出会ったときのあなた、その人となりなどを好んでいる人もいるのです。人間、絵が上手くなった・文章を書けるようになった、ゲ制で思うような作品を作れて嬉しいと言っても、それは「制作スキル」が伸びたということであって、肝心要の「自分自身」はそうそう変化するものではありません。
たとえば僕なんかは、最近金曜ロードショーで「インディジョーンズ」がやっていますが、ああいう冒険家になりたい。そのためには大学に入って考古学をやろう・・・。などと思考して、半ば本気で「インディジョーンズになりたいです!」と小学校の卒業式の時に言ったりしていました。
そういうのに今はなりたいとは思いませんが、ワクワクするものを求めたり、リスクを恐れずその中に飛び込んでみたりする・・・。そういう傾向は今でも確かに残っていると思います。そこの部分を、昔から変わらない「自分」と定義して大事にしてあげてほしいのです。
向上心の強い人は、勉強をしたり、スキルアップしたりすることに目が奪われて、「自分」がどのように変化して言っているかについては無頓着な人が少なくないように感じられます。しかしファンやフォロワーさんはそういうところをちゃんと見ている。そしてスキルアップしたら、成長したで、何か一言声をかけてほしいのです。明らかに上手くなったにもかかわらず、「自分はまだまだで~」と言って何も教えない人もいますが、謙遜しているだけだと思います。向上心、向学心の強い人は、どんどん成長しスキルアップして行けばいい。しかしフォロワーさんやファンは、あなたに対するイメージというのがあって、そこを崩されると失望したり、裏切られたと感じ、その人の元を去って行くこともある。だから、どんどんスキルアップして変化していく部分と、昔から変わらない変化しない不変の部分を両方を把握しておいて、一貫しているところはブレずに、一貫させておくというところが大事かなと思います。
信頼を裏切ったりするつもりはぜんぜんないのに、フォロワーさんから「このクリエイターは変わってしまった」と思われ、失望させて離れられていくというのは、とても残念で悲しい。そうならないためにも、フォロワーが自分に対して抱いているイメージをできるだけ崩さないようにすること。ときに感情的に振れることがあっても、戻ってくる場所をちゃんと決めておくことが大事だと思います。そして向上心をもって活動し、思いっきりスキルアップしたときには、「何かを得れば、何かを失うのだ」というこの世の対価の法則を思い出して、「原点に帰る」、自分は昔どうだったか。そういえばインディジョーンズが好きだなどと思いっきり公言していたな、などということを思い出して、そこから今の自分につながる部分を抜き出し、自分のアイデンティティを構築していく。そうすると、フォロワーさんのイメージもささほど崩れず、活動できると思います。
また伸びたら伸びたで、どうやってそうなったのかと言う方法論を、還元するとよいでしょう。
そうすることでフォロワーの人も「自分たちを置いてきぼりにせず、一緒に成長しようと誘ってくれている。やさしいな」と感じ、失望することも少ないのではないかと思います。
人のこころを大切にする
向上心の強い人は「もっと、もっと~」と自分の自我目標に向けて努力しているのだと思いますが、向上よりも大切なのが、今まで言ってきたように、人を大事にすることです。せっかく向上しても、それを評価して、いいねを押してくれたりRTしてくれるのはファンであり、フォロワーです。向上するよりも、そういう人たちを大事にすることのほうが大事な場面は多々あります。そういうときに、成長、成長・・・とスキルアップを追いかけて変化することばかりにかまけていると、自分が迷子になります。
「こうやって上手くなったよ、こういう練習をしたよ」と技術の還元を行っていくこと、そうやってプロセスを開陳することで、はじめてフォロワーの人にも分かってもらえ、理解が得られてくる。向学心の強い人ほど、自分が成長することだけに心がゆきがちですが、結局は「もっと、もっと~」と自分の欲に走っているだけではないのか。煩悩に惑わされているだけではないのかと反省して、人を大事にする。
フォロワーさんに向上の課程を説明したり、「こういう練習をやった」、ということを説明する。それだけで「昔のあなたから変わってしまった=失望感・裏切られた感じ」を払拭することもできるでしょう。スキルアップして変化したところと、昔から変わらないところ・一貫しているところを両方は把握しておくことで、人を大事にする、柔軟な対応が可能になります。
上達よりも大切なことがある。それが人を大事に、みてくれているファンやフォロワーさんを大切にしていくということです。それらの方から「昔のあなたと違う、信頼していたのに裏切られた・失望した」と思われないように、スキルは向上しても変わらない自分を把握しておきます。そしてできるだけブログなどで、効果のあった絵の向上法や文章の上達法を伝授していく。そうすることで、見てくれている人を置き去りにせず、最後までともに歩いて行ける、息の長い関係性を作ることができると思います。