先日、XP-PENから割とひっそりと発売されている、X3 Proローラースタイラス
をレビューしたいと思います。
・製品の概要、よい点
ペンには付属品として、替え芯(通常芯)と芯抜きがついています。基本的なスペックは、deco pro (gen2)シリーズや、artist pro 16(gen2)などに付属している、X3 Pro スタイラスペンと変化ありません。
on荷重:3g
傾き検知:60°
沈み込み:0.6㎜
描き味も、イラスト制作をしてみましたが、まったく同じですね。ペンは基本、X3 Pro スタイラスペンを使用しますが、ローラースタイラスのほうを近づけるだけで、ドライバが自動判別してくれます。
ポイントになるのは、ペンにローラーホイールがついている点ですね。こちらに4通りの機能を振り分けることができます。
また各ボタンはカスタマイズすることが出来、独自のショートカットを振ることもできるようになっています。また、無効化することもできます。自分は左手デバイスを使用しており、回転や拡大縮小などはそちらでできてしまうので、ブラシサイズをあてていますが、なかなか使いやすいですね。
いちいちパレットまでカーソルを持って行く必要がなく、ワンタッチで切り替えができます。Tourboxなどを使用しなくても、左手デバイスとの組み合わせで、さらに楽に創作が可能になりそうです。
僕が使っている左手デバイスについては、以下の記事をご覧ください。
・気になる点
①気になるのは耐久性ですね。artist pro 16(gen2)に付属のX3 Pro スタイラスペンを使用していたのですが、わずか数日で故障してしまいました。おそらくショートカットをペンのサイドスイッチに設定し、よく使っていたことが原因だと思われます。こちらの製品ははたしてどれくらいもつのか、その辺が心配ではありますね。僕の方も経過観察をして、実際に使用してみる中で、どのくらいの耐久性があるのか、追って確認しこちらで報告していきたいと思います。
②ホイールにミドルクリックはついていません。前と後ろにロールさせることができるだけですね。
③magic drawing padでは使用できません。カーソルは動きますが、ペンが反応しませんでした。X3 Pro スタイラスペンは非公式ですが使用できるので、この点も違いますね。
・まとめ
基本的には通常付属しているX3 Pro スタイラスペンと描き味は同じです。それとの違いは、ローラーホイールが付属していることです。そしてそこにはショートカットキーを割り当てることができます。スペアで購入するとなると7200円しますが、今回紹介した商品は8300円(Amazon)。+1000円でショートカットがついてくるのを安いと考えるか、高いととらえるか。その辺の違いになってくると思います。
ブラシサイズを頻繁に変更する方、あるいは左手デバイスなどに割り当てる機能がない場合などに、こちらのペンを使用すると、さらにショートカットを割り当てることができ、作業効率が上がると思います。耐久性はどの程度あるのか分かりませんが、ホイールを付属させてあるあたり、サイドスイッチなどの剛性は上がっているのではないでしょうか。この辺は自分が実際に使っていく中で、どのくらい持つのか経過を報告していきたいと思います。