闊達行雲の日記&レビュー

イラスト、小説、ゲームを作っています。

【お絵かき論】どうすれば絵が上達するのか

 

 こんにちわ、闊達行雲です。

 

お絵かきを上達させるにはどうしたらいいのか。自分の経験からまとめてみました。

 

・☆前提条件:モニター(液タブ)・イスにお金をかける

■モニター(液タブ)

これは昔からよく言われていることで、以前ブログをやっていたときも書きましたが、これに関して反論を受けたことは一度もありません。なのである程度普遍的なことだと思います。

最近は液タブを使用されている方も多く、そちらのほうで色味はけっこう正確なものがでることもあるので、あまり気にしていないという方も多いかも知れません。その際は液タブを選ぶときに気をつけて、sRGBカバー率が高く、発色のいいものを選んでいくといいでしょう。僕個人はXP-PENを使用していて、その辺の発色に関して、XP-PENを選択して困ったとことは一度もありません。液タブに関してはそこそこ安価なものを出しているので、ワコムが高いよという人もそちらを選ぶといいでしょう。

ちなみに、以下は僕の使用している液タブです。色域カバー率は文句なく、高評価の製品ですので、こちらも検討してみてください。

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いや、自分はPCモニターを使用していくよというかたもいると思われますので、参考までに4万円台のものを二つ紹介します。

モニターは文字通り絵を映すディスプレイで、発色のいいもの、カラーキャリブレーションがしっかりしているものを選びましょう。僕は以前iiyamaのモニターを使っていましたが、印刷したときの色味とディスプレイ上の表示色が違って、痛い思いをしました。それでEIZOのflexscanというモニターに変えたところ、そういう誤差はなくなり、絵のレベルが上がりました。いまはBenQのクリエイターモニターを使用していますが、できる限り正確な色味を表現できるものを選びましょう。

 

 

 

■イス

イスはニトリのOC701を使用しています。4万円弱の商品で、十分実用に足ります。

フォリストという商品が故障し、その代替品ということで使用していますが、使用してから一度も腰を痛めたこともなく、快適に使用できています。オススメです。サイトを見ると、いまは5000円ほど安くなったOC707という商品が出ているようですね。いま買うならそちらの方になるかと思います。

確かにアーロンチェアやエルゴヒューマンのイスを使えればベストだと思いますが、20万円近くしますし、外人用に調整されていて、日本人には少し高さが高い・・・・。そういうような感想を聞いたこともあります。いまはニトリのように4万円台で5年保証がついてよいものも少なくないので、その辺の価格帯でさがしてみるといいのではないでしょうか。

 

ちなみにニトリの保証交換を使用したレビューを書いていますので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。

 

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ではいよいよ、具体的な方法論に入っていきます。

 

よっしゃ、いってみようか! 

 

【具体的な方法論】

・絵を途中で投げ出さず、最後まで完成させる

→これはよく言われていることですが、僕もその通りだと思います。根気強く絵に向き合い、最後まで完成させる。そしてその経験をたくさん積んでいく。

最近はブログ、ピクシブ、Xなどいろいろと絵の公開場所は用意されているので、そこに投稿していき読者と交流を持つのもよいでしょう。そうして途中の過程を公開していくのが大事ですね。よく完成までいかない方、あるいは自分の経験を振り返っても、完成までいかないのは構図に納得がいっていなかったり、あるいは途中で「ここまで描けたよ!」という報告とその反応が欲しいのに、その報告をしていない・・・。そういういうケースが少なくないように思います。それをブログ、ピクシブ、Xでしかりと行っていく。そうすることで読者と交流して「いいね!」がもらえてやる気になったりするし、あるいは下描きの方が好きだ、というような方とも出会うことができたりもします。

次の項目でも述べますが、時短(タイパ)を狙っていくのもいいですが、初心者の方は、まず絵に時間をかけることを覚えていくことを学習されるとよいと思います。なぜなら短時間で仕上げていこうとするために雑になったり、構図が思ったように煮詰まっていない・・・というようなケースが多く見受けられるからですね。自分もそうでした。

ていねいに、途中まで描いたらブログ・SNSで公開などもしながら、完成までよどむことなくしっかりと仕上げていく。その繰り返しで、絵は確実に向上していきます。

 

・絵に時間をかける

→初心者の方は、とくに僕がそうだったのですが、なかなか絵に時間をかけられない人が少なくないように思われます。

Xなどをよく見ているとTLにうまい人の絵が続々と流れてきます。そういうのを継続的にだらだらとみていると、「なんだ、絵って簡単に描けるじゃないか・・・」と思いがちです。しかし最近の事情は「ちょっと歩けば神絵師に当たる」といっていたクリエイターさんがいましたが、そんじょそこらに凄腕の絵師の方が乱立している状態なのですね。それを初心者が勘違いをして「僕も描ける!」と喜び勇んでやっていくと、ほどよく痛い目を見ることになります。

じゃあその絵はどのくらいの時間をかけているのかといえば、背景までしっかりと描きこんだ絵は100時間を超えることもめずらしくありません。一日8時間描いたとしても、連続して描いても2週間くらいかかります。果たして初心者が、そこまでの時間を絵にかけているだろうか。あるいは前提知識として、そこまで絵に時間をかけるという“体験”をしてきているだろうか?そう考えてみると、そういう情報はあまり多くないように思います。ぜひXのタイムラインで、インスタントに神絵師の絵を眺めるだけで終始せず、自分で筆を執って描いてみてください。いかに神絵師の絵がすごいか、また時間をかけて描いているかが少しずつでも知らされてくると思います。

そこから学ぶべきは、いきなりTLに流れてくる神絵師になろうとするのではなく、「絵に時間をかける」という経験を積むことです。いい絵がヒットすると、一枚の絵がブログに、pixivに、あるいはYouTubeに、たくさんの人を連れてきてくれることがあります。そういう絵を描くために、2週間くらいの(あるいは1週間、5日くらいでもいい)時間をかけることは、なかなかよい時間だと思いませんか?時間をかけた分だけ、絵の密度をあげられますし、描き込みも増やすことができます。必然的に、高品質な絵になっていきます。一度時間をかけることを覚えると、手数を絞って、短時間で仕上げる方法にも習熟してきます。

ぜひ時間をかけてみることにトライしてみてください。

・絵を寝かせる

時間をかけることに関連して、良質なものにしていくために、多角的な目で自分の描いた絵を分析することも大事です。そのためには絵を描くのをやすめて、いったん絵を寝かせてみることも大切かなと思います。「いい絵が描けそうだ!」というときは、えてして焦っているもの、早く絵を仕上げようとやっきになっているものです。

この時の僕なんかはまさにそうでした。

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ちょっとした心遣いをすればうまくいくのに、絵のわくわく感みたいなものに切迫されて描いている。ぜんぜん時間かかってません。そのために激低クオリティで絵が「うまくいかん~」と嘆いているのですが、当然で、絵ってそんな簡単によいものが描けるわけない。よほど絵に才能がない人以外は、ゆっくり・じっくり絵に取り組んでいく。CG集制作なら、数ヶ月、1枚の絵に2週間くらいかけてじっくり仕上げていく・・・。そのような心づもりを持っておいたほうがいいです。

そういうときに大事なのが、絵を数時間、数日寝かせてみるというもので、アナログの美術の講師をされている方でも、やっています。とくにアナログの方は画材が乾いたり、絵の具が定着するのに時間がかかるので作品の性質上、必ずそういう時間をおくということが作業工程として入っているくらいです。デジタルはやり直しもトーン貼りも簡単にできるため、ついつい忘れがちになるのですね。

数時間~数日時間をおくこと、その間に文章を書いたり別のことをしていてもいいわけですが、時間をおいて新しい目と頭で、作品を見つめる。そうすることで思わぬ発見や直したらいいところが見えてきます。アナログと同じように、そういう時間も制作期間・時間に入れていいと思います。

ガ~ッと描かずに、しばらく時間をおき、ある程度までいったら期間を取って「寝かせて」みることで良質な作品を提出することができる。その期間も上達には必要である・・・。そういうことがいえると思います。

・アニメ塗りを疑ってみる→他の塗りも試してみる

別にアニメ塗りだけが、二次元の、そして絵の塗りなのではない・・・。そういうことを主張しておきたいと思います。

確かに最初はだれしも二次元美少女の絵を描きたくてスタートする。アニメなどに憧れがある人は、ほとんど塗りはアニメ塗りです。だからそこから入っていくのは悪くないのですが、習熟していくと、「それだけが塗りではないな」ということが分かってきます。僕は特にその点に開眼するようなところがありました。こんなことがありました。

アニメ塗りを塗っていて完成度も悪くないのですが、どうも絵が固い。レイヤー分けをたくさんしていましたが、レイヤー間の移動が面倒。ペン入れが、子供の頃やった塗り絵をしているようで、面倒くさい。好きな人の絵はもっと自由に、楽に描かれていて、絵の融通がきいている。あんな絵に近づけていきたい!そう思うことがありました。そうしたときに出会ったのが、厚塗りの技法でした。

厚塗りは下描きの線をそのまま作画に使用したりして、ペン入れをしない場合もあります。またレイヤーの枚数が多くなりがちの描き方をしていたのですが、厚塗りはある程度書き込んだら統合し、一枚のレイヤー上で描き込みをし、どんどん描き込んではまたレイヤーを統合して・・・とレイヤー枚数を調整しながら描いていくことができます。この辺はとくに「仕上げ」の段階での描き込みのしやすさが段違いに上がり、クオリティの高さをあげることができたので、非常に描くのが楽しくなりました。融通のきいた自由な絵柄には、完成時にレイヤー枚数を絞って、一枚のレイヤー上で自由に描いているのではないかと思います。

まあそうはいっても、レイヤーは塗りの初期段階においては分けておいた方があとあといいので最初は分けてそれを保持しながら描いているので、アニメ塗りと厚塗りを統合したようなハイブリッドな感じの塗りをしていますが、厚塗りベースの塗り方に変えることで、作画の世界が変わるような変化を体験することができました。これから始める方や、アニメ塗りで苦労して「他に塗り方はないものか」と悩んでいられる方には、ぜひ厚塗りを体験する、あるいは別の塗り方(グリザイユ画法など)を模索していって見ると思わぬ道が開けることがある・・・。そういうことをお伝えしておきます。

 

・液タブと板タブどっちがいい?→アナログ感を求めるなら「液タブ」

→液タブ市場が潤ってきて、いまやワコムはほとんどがラインアップは液タブになり、価格も円安のあおりをうけて大変強気の設定になってきています。そこでXP-PENなどの板タブを検討している方もいると思います。どっちがいいのか、ということですが、結論から言うとどっちでもいいいです。だから自分のお財布と相談して、描きやすいものを選んでいくといいと思います。

僕はどっちも持っていて、けっこうお金をかけた分野になりますのでどっちも好きですが、液タブの利点は、アナログのようにダイレクトに「絵を描いている感覚」が得られることです。液タブだと接地しているところに線が引かれていき、できる限りアナログで絵を描いているのと同じような感覚が得られます。板タブだとペンの位置と線の書かれる場所が違うので、そこは慣れが必要です。昔は板タブ一択でしたが、液タブが出現し、いまではそちらが主流のような市場情勢になっています。ですが背景を描いたりするように、全体を俯瞰するような描き方をするときは板タブがいいなど、用途によって使い方は異なってきます。なので、自分にとって使いやすい方を選ぶといいと思います。僕が持っているのは以下の二台ですがどちらも使いやすく、値段的にも適正で揃えやすく、評価も高くオススメです。

 

 

・参考になるサイトさん

お絵かき講師をされて、専門学校の講師もされている「たか」さんの動画です。僕もいろいろな講座動画を見てきましたが、たかさんの動画が一番ためになりました。とくに服のしわの描き方、お絵かきにおける立体的な「面」の捉え方については、目から鱗で、本当に参考になり、いまでもほとんど欠かさず見ている動画講座です。おすすめです。

www.youtube.com

www.youtube.com

・まとめ

「仕上げ」までしっかりとやり、作品を一つ一つしっかりと完成させていく。100時間(一日8時間描いても二週間)かかっている絵があることを想定し、絵一枚にかかっている価値の重みを体感してみて、実感する。絵に時間をかけることを学習し、描き慣れていく。アニメ塗りだけではなく、他の塗り方(特に厚塗り)から勉強できるところを取り入れる。お財布と相談しながら、自分にあったタブレットを使用する。良質な講座動画を参照し、学びを怠らない。あとは、それらを繰り返しながら枚数をこなしていくと次第にうまくなっていくと思います。

モニターとイスには資本投入して、先行投資としてお金をかけてみるとよいでしょう。